換気講座

換気の大切さ~その2~

換気の大切さ~その1~でもあったように、生活する上で様々な問題が発生します。それを解消するために「換気」をすることがとても大切です。

まず換気とは、人で言う呼吸と同じと考えても良いでしょう。簡単な例を挙げますと、料理をしている際にレンジの換気扇を使いますよね?換気扇は外に古い空気を排出する役割があります。但し、空気を排出するためには新しい空気を室内に取り入れないといけません。お部屋も人の呼吸と同じように吸うと吐くを常に繰り返しているのです。

「人の住まない家はいたみがはやい」とよく言われます。
家に人が住まずに閉めっきりにしていると、熱や湿気が家の内部にこもってしまい、木製部分が傷むのだそうです。
更に、熱や湿気がこもると、家に巣くう微生物(カビ・ダニ・害虫)などにとって住み心地の良い場所になってしまうために、それらの虫に家のあちこちがやりたい放題にされてしまいます。

昔の日本家屋では、湿気対策のために、奈良にある正倉院で有名な校倉造りなど、外壁となる木の特性を生かした自然換気をおこなっていました。
一方、現在はエコ住宅に見られる様に、高気密・高断熱の建築方法が主流です。壁や天井からは、そう簡単に空気が通らないようになっています。窓を開けたりして新しい空気を取り入れる必要がありますが、そこで活躍するのが壁面にある換気口になります。
窓を開けなくても、機械の力を利用したり、部屋の内側と外側の温度差や気圧差を利用して、新鮮な空気が自然と入るようにしてあります。
現代のお部屋の呼吸の仕組みはこうなっているのです。

何気なく生活している中で、換気口はとても大きな役割をはたしているのですね。
皆さんのお住まいの家にも丸型や角型の物が設置されているか、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

換気の大切さ~その3~へ