暮らしや健康に影響を与える室内空気質

居室や床下などに設置されている換気口は室内と室外の空気を入れ替えるために必要であり、換気口によって室内の空気が綺麗に保たれています。目に見えない空気にも品質が存在しており、空気の品質についてご存知の方は少ないかと思います。

室内空気質（IAQ）とは

室内空気質はIAQと呼ばれており、｢Indoor　Air　Quality｣の頭文字を取った言葉です。IAQは一般住宅やオフィス、工場や店舗など、普段生活している建物内にある空気がどれくらい綺麗なのかを示す指標です。

空気は私たちが生きていくために必要となる水や食料よりも多くの量を体内に取り込んでおり、室内空気質を考えることは健康を維持するためにも重要です。

空調設備によって屋外よりも室内の空気が綺麗と考えている方は少なくないかと思います。屋外の空気には問題になっているPM2.5や花粉などが多く含まれていますが、室内の空気にも数多くの微生物や粉塵が含まれています。

微生物や粉塵を含む空気が空調設備によって室内へ拡散することで空気が汚れてしまい、アレルギーなどを引き起こす原因となります。室内で快適に生活を送るためには、換気口フィルターなどを使用して屋外の空気を浄化してから室内に取り入れることが大切です。

室内空気質を悪化させる原因はいくつかあり、生物的因子・化学的因子・物理的因子の3つがあります。生物的因子とはウイルスやカビといった細菌や植物花粉のことを指し、化学的因子とはホルムアルデヒドやアスベストといったものを指します。また物理的因子とは湿度やストレス、電磁波といったものを指します。

他にも室内空気質に影響を与える原因はいくつもありますので、24時間換気システムを使った計画換気の重要性が高まっています。